H30.9.27 余った食事

「ResQ Club」は、余った料理を売りたいレストランやホテルと、安価に食べ物を手に入れたい個人を結びつけるアプリを開発し、ベルリンを中心に欧州5カ国で事業を展開させています。

どのような仕組みになっているかというと、まず個人ユーザーはアプリを開くと、安価な余剰フードを提供している近くのレストランやホテルを地図上で見つけることができます。各お店を選択すると、どんな料理がいくらで提供されているか、そして何時にピックアップ可能かといった詳細情報が表示されます。注文したいと思ったら、注文ボタンを押し、PayPalやクレジットカードを使ってアプリ上でお支払いします。そして、指定時間にお店に行って、アプリをお店のスタッフに見せてピックアップ。このように、とてもシンプルなプロセスになっています。

一方、レストランやホテルが抱える問題として、余った食べ物を廃棄したくないものの、需要の予測が難しいためどうしても一定量の廃棄食料が出てしまうという点があります。たとえば、ビュッフェメニューは、予め大量に作るものの余ってしまいがちなメニューの一つです。
「ドイツでは、ホテルやレストランで作られた食品の約30%が廃棄されているといいます」
ResQ Clubに創業時から参加しているメンバーの一人、レオ・サカグチさんは、廃棄食料の現状についてこのように教えてくれました。アメリカのカリフォルニア州立大バークリー校で環境科学を修士課程で学んだサカグチさんは、論文のテーマがまさに「レストランの廃棄食料問題」だったそうですが、同様の課題解決に取組んでいるResQ Clubに共感し、参加することを決意したのだといいます。